広島出身の私が紅葉饅頭でなく、ひよこ饅頭の写真を貼り付けているのは、こんなブログタイトルにしてしまったためで深い意味はありません。
そのひよこ饅頭でひと悶着あったそうです。
「ひよ子」の立体商標認めず
福岡市の老舗菓子メーカー「ひよ子」が販売するひよこ形菓子の立体商標登録を認めた特許庁の審決を、同市の製菓会社「二鶴堂」が取り消すよう求めた訴訟の判決で、知財高裁(中野哲弘裁判長)は29日、「ひよこ形の立体商標では、どこの商品か識別できない」として、審決取り消しを命じた。
理由。ひよこ饅頭は形がありふれていてもう収拾つかないから。
日本弁護士会にこの話の前段、ひよこ饅頭の立体商標が認められた件についての記事があります。
そういえば、郷土に伝統的銘菓があるか否かは、江戸時代の殿様や、明治以降の統治者(知事であったり、政府の地方組織など)がその土地にお金を落としているか否かに関わる、と聞いたことがあります(前にも書いた気がします)。
お菓子の製造文化が発達するのは民衆が豊かな証拠。確かに明日飢えるかもしれないのにお菓子なんて作ってられません。
伝統のあるお菓子は民衆の間でじっくりと育まれてきたもの。
今回のひよこ饅頭にこの話が当てはまるのかは定かではありませんが、一般的に出回っているお菓子を一社が商標登録するのはやはり無理があるように思います。
他社だってたまったものじゃありません。
私の故郷の銘菓、紅葉饅頭も数社が製造を行っていますが、それぞれに味が異なります。
一社が独占してしまうということは、姿かたちのみならず、「味の独占」にもつながります。
切磋琢磨してよりおいしいお菓子が生まれる土壌がなくなるため、私個人としても歓迎したくありません。
ちなみに紅葉饅頭製造元で私のイチオシは「藤井屋」の紅葉饅頭。
中身はコシアンで。
あ、あと、ひよこ饅頭は頭から食べます。