その他の雑酒じゃないですよ。
<プロ野球>オーナー会議、ドラフト暫定改革案を承認
目玉は、
・高校生と大学生・社会人を分離してドラフトを実施。
・自由獲得枠を希望入団枠に名称変更し、枠を2名から1名に。
・FA権取得は1年短縮の8年(ただし外国は9年)とする。
大体以上ですが、裏金や食事代といった名目の「逆賄賂」の温床となる自由獲得枠は結局残されました。2名が1名になってもそう変わらないかも?という気もします。
高校生のドラフトが早められた理由は、「(現行の11月実施では)時期が遅く、進路決定に支障が出ている」という
高野連の要求によるものですが、それをいったら大学生だって社会人だって、独立リーグの選手だって早めにドラフトを実施してもらった方がいいに決まっています。高校生だけ早める積極的理由にならないでしょう。
また、分離することにより、それこそ後援団体への裏金献金問題も発生する機会が増えますから、どうせなら一度にやった方がいいんではないでしょうか。
FAについても、国内を8年と短縮しつつ、海外は9年のままというのもいまひとつ納得できません。
選手が海外へ行くのは、日本の野球がアメリカの野球に比べて魅力がないため。選手の海外流出を防ぐ手立てのつもりでしょうが、このような鎖で縛り付けるしか手はないのでしょうか。
ただし、評価できる議題も提出されたようです。
例えば「国内レンタル移籍制度の導入案」。
サッカーの世界では結構あるらしい(んですか?)ですが、前々からなぜ日本野球界にこれがないのだろうと疑問に思っていました。選手があちこちトレードされるアメリカに比べて、ある選手が長期間チームに居続けるのが普遍化している日本では、ファンの違和感などを呼んで実施しにくいものなんでしょうか。
選手のチーム間移動はもっと頻繁であってもいいと思うのですがどうでしょう。
今回のドラフト改革案は2年の猶予期間を置き、06年オフにもう一度話し合いの場がもられるそうですが、各球団オーナーが言うように、これがきっかけとなって、さらなる大改革(具体的にいうとウェーバー制)が行われることを期待したいと思います。
(もちろんウェーバー制の長所短所についてもさらに深い議論を交わす必要がありますが)
ちなみに広島の松田オーナーのコメント。
「高校生中心のうちとしては、うまくすれば高いレベルの選手を3人とれる。ドラフト制度はシステムをいくら変えても、結局はスカウトの腕次第。発掘と育成で強化するだけだ。」
そ、そっすね・・・