ペルー、米に返還求め提訴 インディ・ジョーンズのモデル考古学者が発掘
■ミイラ、陶器 マチュピチュ秘宝4万点
【ロサンゼルス=松尾理也】1911年にインカ帝国時代(15~16世紀)の都市遺跡マチュピチュを発見した米考古学者で、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公のモデルともされるハイラム・ビンガム氏(1875~1956年)によって発掘され、米国に移されたミイラや人骨、陶器類など約4万点をめぐり、ペルー政府が、発掘物を保管している米エール大に返還を求める訴えを米ワシントン連邦裁判所に起こした。
「失われた空中都市」の発見として歴史に残る同氏の冒険は、映画のように大団円とはいかず、約100年後に法廷で争われる事態に発展した。
紛争の火種は、発掘直後にまでさかのぼる。ペルー政府は1921年にはすでに全発掘物の返還を要求する姿勢を見せていたという。だが、第2次世界大戦などの混乱にまぎれ、交渉は長く中断していた。
この理論が通用するならば、世界の有名博物館は大方訴えられることになります。
まさにその通りだと思います。
世界に冠たる博物館の展示物は、その多くがいずこから「移された」もの。
ナポレオンがエジプト遠征中に取得したロゼッタストーンが、紆余曲折を経て大英博物館にあるのが良い例。
歴史的遺産はその場に残されて、その場で研究され、その場で現代の人々へ、記録・遺物として供されるべきです。
日本の神社仏閣にある仏像や御神体が勝手に持っていかれて、海外で展示されていたら良い気はしませんね。
まぁ一部持ってかれちゃってるのもありますが。
観光地で博物館へ赴いて展示物を眺める際、この博物館にある理由がまずなんなのか、そこへ着眼点を持っていくことから始めると、意外と不可思議な、不自然なモノが多いことに気付くかもしれません。