中国へ行っていたもので、後半戦開幕以降観戦できていなかったアイランドリーグでありますが・・・
徳島が10連勝(今日も勝ったので11連勝)とは何事でしょうか。練習球場も設備もないチームが首位にいるのが信じられません。
しかし、そんな徳島を観戦せず、なぜか香川まで走って香川-愛媛戦を観戦。なんとなく違うチームを見たかったからです。
オリーブスタジアム 香川-愛媛 観客数1100人
先発 香川-橋本投手 VS 愛媛-前田投手
写真に写っているフェンス際の赤い服の女の子は、地元大学生によってガイナーズ応援のために結成されたチアリーダー「クローバーズ」。
速球派(橋本投手)と軟投派(前田投手)の投げ合いです。両投手ともに以前に見たことがあります。
橋本投手は速球でグイグイ押すタイプ。決め球が速球といってもいいくらい。
前田投手は投げる球の90%以上が変化球です。止まるんじゃないかと思うような失速するチェンジアップはなかなかの見もの。
展開ですが、まず2回裏に愛媛お得意の失点パターンである「タイムリーエラー」により2塁ランナーが帰り、香川が先制。
しかし直後、香川の橋本投手が乱れます。
まず愛媛の(アイランドリーグの)恐怖の4番打者林選手に変化球をセンター前にはじき返されると、その後なんと9球連続ボールで満塁。次の打者の内野ゴロの間に点を取り返されました。
その後、愛媛の福西選手と、香川の4番八木選手それぞれの本塁打により両チームが加点しつつ、6回終了時点で3-2と香川がリード。
ここで香川の投手が伊藤投手へチェンジ。速球派のリリーフがこれまた速球派。
伊藤投手は普段は先発投手ですが、今日は調整登板でしょうか。
しかしこの伊藤選手がマウンドに上がった後が熱い展開となりました。
伊藤投手は完全に抑えていたと思います。明らかに野手のミス。
まずボテボテの3塁ゴロが内野安打。こりゃしょうがない。
次の打者がバント→キャッチャー上ノ下捕球するも2塁へ悪送球。
次の打者またバント→キャッチャー上ノ下捕球するも3塁へ悪送球。
これで満塁。
迎える打者が3番中谷・4番林・5番荒木という最強クリーンアップだったんですが、中谷選手三振→林選手を投ゴロホームゲッツーで切り抜けました。
そのまま9回まできて(ちなみに愛媛の投手はずっと前田投手)、香川は6月に月間MVPを獲った守護神松尾投手を送り込みます。
ところがこれがやや誤算。
まずヒットを打たれ、四球を出し、1番大下選手にバントを決められ1死2,3塁。ここで2番の本日本塁打を打っている福西選手。後に続くのがあのクリーンアップなんで、「どうしても」三振が欲しいところだったんですが、ここで見事に三振をとりました。やっぱりいい成績を残しているクローザーは欲しい時に欲しい三振をとるもんです。
ところが、次の3番中谷選手に四球をだし満塁に。
3-2の香川1点リードながらも、9回2死満塁で4番林選手を迎えるという熱すぎる展開。これがなんとカウント2-3までいったもんだからたまりません。
あと一球コールの中、投げた瞬間ランナー全員スタート。
渾身の速球を投げる松尾投手。
それをはじきかえす林選手。
パカーーーーーーン!
ぎゃーーーーーー でけぇえええええええええ
地元観客の悲鳴が響いて「ああ、こりゃ逆転だわ」と思ったんですが、センターがこっちに背を向けたままフェンス際ギリギリでスーパーキャッチ。香川ファンにとって心臓に悪い間一髪の勝利となりました。
後半戦最初の観戦がなかなか熱い試合でよかったです。この愛媛敗北で徳島も首位(同率)ですし、まだまだこれから面白くなりそうな予感。